地中海沿岸で山火事が相次いで起こっています。
毎日の様に、経過報告の記事が上がっています。
トルコ・ギリシャ・アルジェリア・イタリア・
フランス・スペインとニュースになっています。
全ての国が地中海沿岸にあり、北岸、南岸問わず
ぐるりと起こっています。
どうして、欧州の中でも地中海沿岸国で多発している
のか、気になったので調べてみました。
山火事の原因は?
山火事の原因は、人為的による発生か自然発生です。
人為的に発生となると、野焼きや焚き火等の飛び火が
枯れ葉等に燃え移った可能性もあります。
今回は、各国によって様々な憶測が飛んでいますが、
トルコでは放火の疑いで、当局が5人拘束したとニュ
ースがありました。
スペイン領のカナリア諸島(地中海沿岸では無い)の
山火事は、ドイツ人が森の中で用を足した時にでた、
トイレットペーパーを燃やした所、その火が枯葉等に
燃え広がり山火事が起こり逮捕されました。
他の国のギリシャやイタリアやアルジェリアやフラン
スの地中海沿岸では、この夏季の時期に極度に乾燥す
る気候の為火災が起きやすく、一度発生すると簡単に
消火出来ないといわれています。
消火を自然の雨に頼らざるを得ません。
出典:https://www.sankei.com/article/20210818-3B756BD2LZLMHISNX7QZ2TG2DQ/
出典:https://jp.sputniknews.com/life/202108168626033/
この時期に熱波が到来し、48.8度にも及ぶ気温が観測
されています。
この温度のお風呂なら熱湯風呂ですね。
そりゃあ乾燥していてこの熱波の中で、太陽光が集ま
り易い地域なので自然発火しますよね。
太陽光が集まり易い地域とは、皆さんご存知のオリン
ピックの聖火の種火は、ギリシャで太陽光を集めて発
火させますよね。
偶然か必然化は分かりませんが、この時期にはよく耳
にするニュースだと思います。
年々山火事のニュースも増えてきているのは、地球温
暖化が進んでいるのかも知れません。
心配なのは、自然公園など貴重な自然が残っていて、
貴重な野生動物も多く存在している地域なので、山火
事は本当に深刻です。
因みに山火事による延焼面積は
- ギリシャ 11万ha
- トルコ 28万3240ha
- フランス南部 7000ha以上
- アルジェリア 火災件数が多く集計無し
- スペイン 13万2300ha
です。この情報は、私が調べた8月19日現在です。
参考までに東京都が22万ha(東京ドーム47,054個分)です。
沖縄本島が12万万649ha(東京ドーム25,805個分)です。
北海道洞爺湖が7,074ha(東京ドーム1513個分)です。
こう見ると結構な広さの山が燃えています。
死傷者も多数出ています。勿論、避難した人も大多数います。
地中海沿岸はリゾート地でもあるので、観光客も避難した模
様です。
消火活動や画像を報告!
山火事の消火活動の画像です。
ハッキリ言ってこれでは追いつきませんね。
消防車に積んでいる水の量では見るからに
足りません。
山火事ですので、近くの水源も乏しいはずです。
消火というよりは、延焼を防ぐみたいです。
それでは雨も期待できないのならばどうするの
でしょうか?
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/1f88da9d598d9d37ab67a25cc73f30f3796d9020/images/000
ヘリコプターで消火します。
真水の方が、土には良いのですが、そんなことは
言っていられませんので、海水を汲んで撒きます。
近くに、湖があればOKですが、海でも仕方ありません。
それでも見てわかる様に、火事の規模と容器の
大きさが合っていません。
引用:https://otakei.otakuma.net/archives/2020061701.html
トルコではロシアからこのBe-200ES消防飛行艇
をレンタルしました。
一度に最大12トンの水(ドラム缶満杯で200㎏で
すので、60杯分)を運びます。
レンタル料は一日15万4350ドル(約1700万円弱)
です。
凄いレンタル料ですね。このように毎年火事が起こ
るのであれば、自国で購入した方がいいのではと
思います。
山火事では、火が消えた後に直接現場を訪れて
煙が出ている所はまだ火が燻ぶっているので、
直接水で燻ぶっている火を消火しなければいけ
ません。
引用:https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_46264/
この様な、ジェットシューターを使います。
出典:https://www.ashimori.co.jp/product/bosai/sizai/bs-jetshoot-handl/index.html
水が18リットル入りますので、総重量20㌔を超えます。
私も背負って山に入ったことがあります。我が消防団の
シューターは水が漏れて、真冬だったので冷たかったです。
出典:https://www.mod.go.jp/gsdf/news/dro/2014/20140707.html
参考までに、この様な感じです。
今回も、大きな山火事なのでまだ消火出来たかどうか
分かりませんが、確実に消化して欲しいです。
まとめ
今回は、
- 山火事の原因は?
- 消火活動や画像を報告!
でした。
先程少し言いましたが、私も真冬に山火事を経験しました。
その時は、真夜中の出動でその山の方面は遠くからでも
夜空がオレンジ色に染まっていました。
丸2日出動しまして、ホースで延焼を防いだり、シューター
を背負って山頂迄登ったりと、勿論現場周辺は煙が充満して
いました。
最後は消防ヘリで海水を汲み消火出来ましたが、凄い経験を
しました。
ホースと筒先を持って山道を走りました。
迫りくる火に、少ない水で対抗しました。海岸線の山で、水源
が無く近くの料亭の水槽に水を溜めて立っては水を飛ばしの繰
り返しなので、苦労しました。
今回の地中海沿岸の山火事は規模が違いますが、これ以上の犠
牲が出ない様に願っています。
また新たな展開がありましたら、記事を更新します。
それでは、ありがとうございました。
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