どうもSeijiです。
東京パラリンピックの車いすラグビーの決勝トーナメントが
順位決定戦・準決勝・決勝が熱い戦いの末終了しました。
日本は準決勝で、ヨーロッパ王者のイギリスと対戦し、熱戦
を繰り広げましたが完敗し、3位決定戦へ。
3位決定戦では、世界ランキング1位のオーストラリアとの
再戦で、前日の完敗からのショックから立ち上がり、
再びオーストラリアに勝利し、執念の銅メダル獲得です。
銅メダルは2大会連続の獲得でした。
優勝は、予選リーグのリベンジを果たしたイギリスが
アメリカに勝利し、初のメダルが金メダルとなりました。
今回は、決勝トーナメント日本代表の熱戦をまとめたい
と思います。
以前に予選リーグをまとめた記事もあるので宜しければ
ご覧ください。あわせて読みたい記事↓
最後には、各順位も紹介します。
車いすラグビー 準決勝 日本 VS イギリス
日本代表は、予選B1リーグ2位のイギリスと対戦しました。
イギリスは、ヨーロッパ王者で非常にスピードがあり
守備が固いチームです。
予選リーグでもアメリカとの激闘の末敗れましたが、
気が抜けない相手です。
試合前にイギリスのジムロバーツ選手は、日本のロングパスを封じ
1メートル先までも進めさせないと言っています。
引用:https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/sports/kyodo_nor-2021082801000642?fm=latestnews
1stピリオドでは序盤からの立ち上がりが悪く、ミスが連発します。
車いすラグビーはシーソーゲームで点数が入っていきますので、
自分達のミスは痛いです。
その反面イギリスは着々と点数を重ねて行き、そして日本のミスもあり
流れはイギリスにあります。
1点リードをされたまま、1stピリオドは終了します。
2ndピリオドは、流れを取り戻そうとしますがイギリスのハイポインター
の選手のスピードに苦しめられ、中々流れをつかめません。
一方イギリスは、スピードあるランや巧みなパスさばきで日本を翻弄します。
守備でも日本を苦しめ簡単にはゴールをさせません。
日本は2点リードされ前半を終えます。
引用:スポーツ報知
3rdピリオドは、イギリスのスピードある攻撃に中々リズムが掴めず
反則が続きます。
イギリスの守備が固く寄りも早いので、イケイケコンビのパスワークが
繋がりません。
イギリスの守備の上手さが目立ち、日本は9点差と広げられます。
4thピリオドは、泣いても笑っても残り8分です。
最後までリズムに乗れず、イケイケコンビの活躍が見えません。
イケイケコンビのパスもつながらず攻撃がはまりません。
イギリスの守備も相変わらず疲れが見られず、池選手のパスも封じられ
池崎選手の手元にはボールが届きません。
最後まで点差は縮まらず55-49の完敗です。
試合終了後は、選手・監督共に涙に暮れ、初の決勝進出は出来ませんでした。
私が見て感じた事は、やはり、イケイケコンビや島川選手のベテラン
が封じられると弱い部分が見られました。
選手層の薄さも原因ではないでしょうか?
若手ハイポインターがの3人の代わりが出来るのかと思えばそれは難しい
ので、これからのパリに向けての課題ですね。
日本代表は、もう一方の準決勝の敗者のオーストラリアとの3位決定戦へ
進みます。
車いすラグビー 3位決定戦 日本 VS オーストラリア
オーストラリアとは、予選リーグ最終戦からの再戦です。
オーストラリアは予選リーグリベンジと世界ランキング1位の意地もあります。
しかし、オーストラリアはローポインターの選手の体調不良で、チーム編成上
ハイポインターの選手が点数オーバーしますのでライリー・バット選手の相棒の
クリスボンド選手がベンチに入れずコンビが組めません。
日本は2大会連続の銅メダルを賭けて、オーストラリアは4大会連続の
メダルを賭けて臨みます。
1stピリオドは、お互い予選で戦ったこともあり激しいぶつかりで始まります。
ライリーバット選手も猛然と立ちふさがります。
しかしの本は前日の敗戦を引きずらずにイケイケコンビのパスがつな
がります。
守備でもローポインターの選手のブロックで、オーストラリアの攻撃に
プレッシャーをかけます。
その中で日本はオーストラリアのパスミスやパススチールで確実に点差
を広げていきます。
2ndピリオドは、日本のリズムが崩れずに確実ゴールを取ります。
オーストラリアも点差を詰めるべく必死に攻撃します。
ライリー・バット選手にボールを集めゴールを狙います。
そのライリー・バット選手を日本も人数をかけてマークしターンオーバー
を狙います。功を奏し、ライリー・バット選手は苦しめられます。
ライリー・バット選手も日々の連戦で選手たちも疲れが見られ、
反則が増えてきます。
日本は、チーム一丸で各選手の活躍で点差を広げます。パスが上手い
こと繋がります。
ピリオド終了間際では、日本の守備でオーストラリアのゴールを防ぎました。
5点差で日本リードのまま前半が終了します。
3rdピリオドは、日本の勢いは止まりません。
日本は守備からリズムを掴んで、プレッシャーに屈しオーストラリア
はタイムアウトを取らざるを得ない場面があります。
池崎選手も大活躍で、ゴールを量産します。
ライリー・バット選手へのブロックも決まり、彼が転倒する場面も
ありました。
1度掴んだ流れは、中々止まらずオーストラリアのミスが増えます。
10点の差が開き、勝負は最終ピリオドになります。
4thピリオドは、意地のぶつかり合いです。
ライリー・バット選手も残りの体力全てを気迫に変え、何時もの
力強いプレーで、日本に食らいつきます。
残りの体力もつきかけてハンドリングミスもありますが、点の取り
合いです。
日本のベテラン戦たちのスピードあるプレーや、若手選手のナイス
ブロック等で60-52で勝利し、執念の銅メダルです。
終始リードし完全勝利の銅メダルです。
前日の敗戦が嘘の様に動きも良く、攻撃はパスもつながり
ブロックのお蔭でランのコースの確保され素晴らしい攻撃でした。
守備でも、いち早くプレッシャーを掛けパスを防いだり、パススチ
ールしたり、ターンオーバーをを重ねるナイス守備でした。
イケイケコンビのパスや島川選手の活躍の陰には、若手選手の活躍もあり
ワンチームでの勝利でした。
車いすラグビー決勝 イギリス VS アメリカ
決勝は白熱した戦いです。
予選リーグでのリベンジでイギリスが試合序盤からリードします。
イギリスのジムロバーツ選手は「我々は2位になりに来たんじゃない」
と言っている程に優勝への思いは強く、
プレーでは、アメリカの選手も追いつかない程のスピードあるランで
ゴールを量産し、守備では手を思いっ切り伸ばしパスを防ぎます。
彼の活躍により、54-49の完勝で悲願の初金メダルです。
イギリスは、準決勝の勢いそのままで、アメリカを序盤から圧倒し
見ているこちらもそのスピードに圧倒されました。
車いすラグビー 順位
金メダル イギリス
銀メダル アメリカ
銅メダル 日本
4位 オーストラリア
5位 カナダ
6位 フランス
7位 デンマーク
8位 ニュージーランド
5位・6位決定戦 カナダ 57-49 フランス
7位・8位決定戦 デンマーク 56-53 ニュージーランド
まとめ
今回は、
- 車いすラグビー 準決勝 日本 VS イギリス
- 車いすラグビー 3位決定戦 日本 VS オーストラリア
- 車いすラグビー決勝 イギリス VS アメリカ
- 車いすラグビー 順位
でした。
最後のインタビューで池崎選手が最年少の橋本選手に交わした言葉で
「今は世界のレベルを見て悔しい思いをしろ、そしてその思いで俺達
を超えて行け。次はお前たちの時代だ。」と。
次回のパリパラは3年後です。こんかいしゅつじょうせんしゅ12人中
5人が初出場です。
今回のメダルでは満足していない選手達です。もう次回のパリパラに向
かっているのかもしれません。
メダルの色は銅でも、一番輝いていると選手たちは言っています。次回は
金色の一番輝く色を掴んで欲しいです。
それでは長い事お付き合い下さりありがとうございました。
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